2017/04/30
歯周病を放置するリスクとは
放置しても大きな問題にはならないだろうと、歯周病を軽く考えてしまう患者さんが川崎で目立っています。しかし歯周病は重大なトラブルの前兆である場合が多く、放置することで様々なリスクを抱えてしまいます。実際に、気付いた時には重大な問題が発生しており、慌てて歯医者に駆け込むという方も川崎には多いのです。
歯茎の腫れや出血といった歯周病を放置しておくと、やがて歯槽骨と呼ばれる歯と歯茎の中間部分が溶け、痩せ細っていきます。この段階までに歯医者で治療を受ければ、比較的簡単な処置で健全な状態に戻すことができるのですが、さらに放置するとさらに歯が溶け進んでしまい、ぐらぐらと揺れはじめ、やがて抜けてしまいます。一度抜けてしまった歯を元に戻すことは不可能ですから、入れ歯による治療が必要となり、歯医者での処置が大掛かりなものとなってしまいます。
歯周病を放置することによるリスクは、口腔内だけの問題には止まりません。実は歯周病菌には毒素が含まれており、その毒素が体中に回ることによってさまざまな弊害が生じてしまいます。糖尿病が持病という方も川崎の患者さんには多く存在しますが、歯周病菌によってインスリンが効きにくくなってしまう恐れがありますから、糖尿病患者の方は特に注意が必要です。
歯周病菌が生み出す毒素は血管や呼吸器にも悪影響を及ぼし、動脈硬化や肺炎を引き起こすこともあり、さらに羊水を侵す恐れもあることから、出産を控えた女性にとっても歯周病は要注意です。歯周病であることを自覚したら、まずは治療を受けることが先決です。